終わりの無い恐怖

最近やっとジョジョ第5部を読破したが、やはり圧巻なのは何度も死に続けるディアボロだろう。ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが発動して生きることも死ぬこともできなくなったディアボロは、二度目(?)の死から目覚めたときは司法解剖されてるが、彼の身体は動かず叫び声も届かないという悪夢としかいいようのない事態に遭遇する。
これ見て自分が思ったのは、肉体は既に死んでるのに生前の意識が残ってしまっているのではないかということである。生前の意識と感覚は残ってても肉体は死んでるから動かすこともできないし、声も届かないわけである。

この場面見て思い出したのが、楳図かずおの『うばわれた心臓』のこの場面である。
ダンプカーが家に激突して脳死状態と判断された多加子は、まだ意識があったにも関わらず、身体も動かせず声も出せない状態で心臓を摘出されてしまう。
この場面見て大概の人は、まだ生きてたのに心臓を抉り出されたというように解釈してるが、もうひとつの解釈では、人間は死後もしばらく生前の意識が残っているのではないかということである。
肉体は死んでるのに生前の意識が残っているというのほど恐ろしいことはないと思う。
ジョジョの作者が楳図かずおの『うばわれた心臓』を見ていたかどうかはわからないが、あの世代の間では結構有名な話なので、一読したことがあっても不思議はない。

ディアボロはこの世の終わりまで死に続けるのだろうか。吹き飛ばした時間が逆行してたの見てると、死ぬ度に時間を逆行していって、無力な赤ん坊になって、最期は生まれる前の無に帰っていくように思えるが、また一から生まれ直してまた同じような人生を送ってまたジョルノと対決してまたGERで死に続けるのだろうか。
まさに終わりの無い無間地獄だな。
それにしてもディアボロって何でスケスケの服着てるんだろう(´・ω・`)

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