福島第一原発は今・・・

事故発生からまもなく5年、廃炉作業が続く東京電力福島第1原発の原子炉建屋。左から1号機、2号機。その右は建屋上部のがれき撤去がほぼ終わった3号機=15日午後
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福島県には3年ほど前に1回だけ会津若松に行ったことがあるだけなので、福島県に関してはあまり多くを語る術が無い。
今回改めて福島原発の最新情報を見たが、現在も廃炉作業はつづいており、終息の目処がまったく立ってないことを見せつけられて愕然とした。
先日の記事で頂いたコメントでも、福島県には未だに除染袋が街中に積まれていたという話を聞いたが、現在では除染ゴミの処理をどうするか、原発事故発生当初には無かった新たな問題も発生している。

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震災発生から1年後に制作に取りかかり昨年完成した岡本太郎の『明日の神話』のパロディ絵画『明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前』は自分が遅筆なのもあって、制作に足かけ3年もの年月を費やしてしまっているわけだが、制作に3年もかかった絵のネタが未だに賞味期限切れになってないのはある意味すごいと思う。


過去にあったできごとではなく、現在にもつながってるように思えるといった感想ももらったことがある。
絵の感想としてなら絵描き冥利に尽きるが、現在というのが、今もなお続く福島第一原発事故の処理作業だとしたら暗澹たる思いになる。
岡本太郎の『明日の神話』は第五福竜丸の被爆事故を題材にしているが、パロディの『明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前』は福島第一原発事故を題材にしている。パロディも実際にあった事故を題材にしているというのもある意味すごいかもしれない。
描いてる最中は、描きあげた時点で福島第一原発事故処理が収束していてネタが陳腐化してくれるのを切に願っていたが、完成して年を跨いだ今もなお原発事故は終息の目処がまったく立っていない。
そして福島県には、今なお住んでた家に帰還の目処が立っていない住民がいる。南相馬市と双葉町の立ち入り禁止が解除されない内は、本当の意味では復興したとはいえないと思う。
そしてどこの自治体も除染ゴミの受け入れには消極的である。元は東電の原発なのだから、東京都が率先して受け入れてやれよと思う。
地方に面倒なことを押し付ける行政など、弱いものいじめと同じである。
もうやだこの国。
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