頭に新しい情報が入っていかない

今日の失敗談をひとつ話す。
今日は作業所のパソコン教室でエクセルを習っていたが、そのときパソコンの操作をミスってしまいパニックになってしまった。
「ああここは・・・をクリックしてね」
「だからちゃんとクリックしてるのにどーして答えが出ないんですかっ」
しばらくこのやりとりが延々と続いたが、
「ここの足し算はenter をクリックしてね」
「エンター?エンターをクリックするんですか?クリックするのはマウスじゃないんですかっ」
「だからenter キーもマウスもクリックっていうんだよ。わかるかな」
「エンター?エンターを押せばいいんですね?」
要するに自分の頭では「クリックするのはマウス」「エンターは押すもの」という情報で頭がいっぱいで「enter キーをクリック」という新しい情報が入っていかなかったため、職員の説明が理解できず、情報量オーバーでパニックになってしまったのである。
「ハイエナ」という動物を知らない子供には、「ハイエナ」がどのような動物か逐一説明してやらなければ、「ハイエナ」がどのような動物か理解できないが、ponchも言葉の組み合わせが変わっただけで、これまで聞いたことのない未知の言語と頭が認識してしまうようなのだ。
言葉の組み合わせが変わっただけで、言葉そのものを認識できなくなるのでは、日常的にトラブルを引き起こすのは必定である。
だから例えば「恐ろしいほど~」「不気味なほど~」と褒めたつもりでも、ASD 当事者には最初の「恐ろしい」「不気味」で頭がいっぱいになって、その後に続く言葉が頭に入っていかずパニックになることは充分考えられる。
パソコンの場合は外部からの操作を受け付けずフリーズしてしまったら、強制的にシャットダウンするしかないが、人間の場合はその日はいったん寝てクールダウンするのを待つしかないと思う。
それでも収まらない場合はどうにもならないが、自分の場合は父親とケンカの末、とうとう家を出てしまった。
家を出た後に実家でまた父親とケンカになったら母親から、
「ここは父さんの家なんだから、さっさと帰りなさい!」といわれて追い出された。
だからASD 当事者のお子さんとケンカになってにっちもさっちも行かなくなったら、ウチの母親みたいに子供を追い出すか、子供が未成年で追い出せなければ、自分が家を飛び出してもいいんじゃないかと思う。
付記
上記の発言はあくまでponchの意見であって、決して推奨しているわけではありません。
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