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血煙人魚桜吹雪

 今回紹介する個展展示作品は前回紹介した『3.11』よりも前に描いた絵になりますが、裸だった咲貴子が着物を着て刀を持ってるので、時系列でいうと3.11以降の咲貴子かと思われます。
 自分としては珍しく伝統芸術的な絵かと思われますが、コレクターからは完全スルーされた悲しい絵ですね。この絵が売れなかったので、自分も開き直って下品なエロ絵ばかり描くようになってしまったような気もしますが、ブログで仲間内できゃっきゃうふふしながら創作活動してる内に、そのエロ絵すらも描かなくなり、いつしかすっかり絵画を描く意欲も薄れてしまったのでした(^q^)
 誰も見ない買わない絵なんて描く気になんないよねうん。
 これ以上いうと愚痴っぽくなるからやめとこう。

血煙人魚桜吹雪

展示会場の様子


 レセプションパーティではイラストレーターの岩清水さやかさんから友チョコをもらいますた(^q^)
岩ちゃんありがと(=^ω^=)ニャーン




 岩ちゃんにはお返しに当日持ってきた自分の手作り菓子をあげますた(^q^)

ガトーショコラ


ウルトラマンのフィナンシェ


本田千昭個展「明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前」
2017年2月6日(月)~2月18日(土)
15:00~20:00(最終日~18:00) 13日(月)14日(火)休廊

アートラボ・トーキョー
〒111-0053
東京都台東区浅草橋4-5-2 第2片桐ビル1F
Tel 03-5829-2985 mobile 090-3903-1989
http:// atr-lab.jp

 ブログ主は初日と土日に顔出しする予定ですが、それ以外の日にちに関しては※欄で直接お問い合わせください。

※明日は更新お休みします。次回の更新は16日(木)の深夜0時過ぎになります。








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血煙人魚桜吹雪3.11

 今回紹介する個展展示作品は『明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前』の下段『人は謳い人は哭く、大旗の前』に出てくる人魚の刺青の女、叶咲貴子単体の作品です。
 人魚の刺青は自分の男に愛の証に彫らせたものですが、自分を階段から突き落として流産させた男を殺して逃亡中のところを被災した彼女もまた、作中では完全に無力な存在として描いています。
 男の愛が消えた後もなお、消えることもなく残っているかつての愛の証は、彼女が犯した罪の証として文字通り身体に刻まれています。

血煙人魚桜吹雪3.11


 当作品と比べると『大旗の前』の咲貴子は目に光が無いというかレイプ目(?)ですね。


総武線沿いの店で買った真珠貝と天然石。実物はもっとキレイな色なんだけど・・・(^-^;)


本田千昭個展「明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前」
2017年2月6日(月)~2月18日(土)
15:00~20:00(最終日~18:00) 13日(月)14日(火)休廊

アートラボ・トーキョー
〒111-0053
東京都台東区浅草橋4-5-2 第2片桐ビル1F
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自己解説・明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前(後編)

総評

 この絵で描きたかったものはズバリ「断絶と対立」である。
 上下の絵の間にはどうしようもない断絶がある。2枚の絵を合わせても決して1枚の絵にはならない。
 天上と地上には断絶がある。女神と人間の間にはどうしようもない断絶がある。無力な地上の女は女神なんてなれないまま生きるしかないのである。
 被災地と非被災地の間にはどうしようもない断絶がある。復興の途半ばの被災地に対して、関東地方の人々からは徐々に震災の記憶が薄れていっている。
 日本の災厄を象徴する、妖怪の如く異様な女神たちと無垢な天使は相対的な存在だが、女神と人間は対立的な存在である。

 無垢と邪悪。正義と悪。武力と無力。国粋主義と平和主義。死者と生者。さまようものと座礁したもの。翼を持つ者と持たざる者。巨大な者と矮小な者。具象と抽象。希望と絶望。記憶と忘却。固執と無関心。止まった時間と過ぎ去った時間。
 総てに於いて対立するものを、稚拙ではあるがキャンバスに叩き込んだつもりである。

 キレイで繊細な絵よりも、稚拙だが荒削りな方が生々しく訴えかけるものがあると自負している。
「今日の芸術は上手くあってはならない。キレイであってはならない。心地よくあってはならない」
 岡本太郎のいってた言葉だが、この絵を描くに当たって、岡本太郎のこの言葉を胸に、キレイに描こう上手く描こうということは考えは捨て、ひたすら思ったままに描いた。

 まさかゴジラ生誕の地である福島県が被爆地になるとは思わなかったが、この絵には『明日の神話』の作者の岡本太郎、自分にとっては神さま同然の石ノ森章太郎と円谷英二へ、稚拙ながらも精一杯のリスペクトを込めて描いたつもりである。
 なお被災者の心情を鑑みて、あえて今回は生々しい死は描かないようにした。
 偽善という人もいるかもしれないし、偽善かもしれないが、この辺はジョジョリオンの執筆にあたり、作者の荒木飛呂彦がいってた「極力、被災者をキズつけるような表現はしない」という配慮に、自分も準拠したつもりである。
 石ノ森章太郎も宮城県出身だが、存命だったら同じことをいっていたのではないかと思う。

『明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前』を描き終えて

 画業30年の集大成でもある『明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前』を描き終えた感想は感無量に尽きる。虚脱感がハンパない。抜け殻のようである。燃え尽きたよ・・・真っ白に・・・。

 今回学んだことは、他人に強制されていやいややったことが、他人から評価されることもあるということである。逆に自分が好き好んでやったことが、他人から評価されないこともある。
 自分の場合はいやいや描いた50号二連作の絵が、予想外に他人から評価されたので、いやいややったことでも自分の評価が上がることもあるんだなと思った。
 他人から強制されていやいややったことが評価されて、自分の成長につながる場合もあれば、自分のしたいことしかやらないでいると成長しないこともある。要は程度の問題だと思うのだ。

 最大の問題は完成させるのに、何故足かけ3年もかかったかということである。
 足かけ3年とはいっても実質的には丸2年だが、それにしても50号の絵1枚に1年はあまりにも遅すぎる。自分の周りの絵描きが百号を1ヶ月で仕上げるのに比べるとかなりの遅筆である。他のイラストと並行してやったとしても遅すぎる。
 何故こんなに時間がかかってしまったのか考えたが、そういえば4年前の年末と年度末に重い風邪を2回も引いて寝込んでいたのだった。身体レベルでもう描きたくないと悲鳴を上げていたわけである。
 魂がこもっているという評価も頂いたが、魂を込めて描いたというより、絵に魂を吸いとられそうになった。
 絵のサイズを考えると、アンドレ・ザ・ジャイアントと丸2年格闘してたようなものである。

 散々愚痴ってきたことだが、そもそもいやいや描き始めたものなので、何度2階の窓からキャンバスを投げ捨てたい衝動に駆られたかわからない。描き上げた後もなかなかギャラリーの方で引き取りに来ないので一時期は完全にいらない子状態で、このまま引き取りに来ないのなら邪魔だし焚きつけにしたろかと思った。
 『いちえふ』という原発作業者のマンガも出てるし、震災から6年も経ってるし、無名の絵描きが今更震災と原発事故の絵を描いても見る奴いるんかいなと何度思ったことだろうか。
 絵を描くに当たって題材が陳腐化するのは致命的だが、この絵に関してはその限りではない。むしろ陳腐化してくれることを願い描いてきたが、その願いはものの見事に打ち砕かれた。

 福島第一原発事故は6年経った今もなお終息していない。

 関東地方の人たちも、改めてこの事実は念頭に置いておくべきである。東日本大震災から4年を過ぎた今もなお、福島第一原発事故の脅威は去っていないのだ。

 福島第一原発事故を期に西日本や海外に逃げた人々もいるが、自分は逃げない。
 気仙沼で被災して家を流された地元の漁師が「これからもここに住みつづける」といった言葉に胸を打たれた自分は、これからもこの人たちと共に生きていきたいと思った。
 宮城県出身の石ノ森章太郎が遺した、ヒーローの精神に悖ることだけはしたくないと思ったからだ。
 石ノ森ヒーローのスピリットは自分の創作の原動力そのものである。自分の描くキャラクターも少なからず石ノ森ヒーローの精神で描いている。石ノ森ヒーローは今もなお人々の心に生きつづけ、今もなお多くの人々を救っている。自分も救われた。

 この絵は福島第一原発と共にあるといっても過言ではない。
 福島第一原発事故が終息したら、この絵も焚きつけにして福島第一原発とともにこの世から消し去りたいと思う。

付記
福島第一原発事故のあった20キロ圏内の立ち入り禁止区域画像のリンク先を添付しました。ショッキングな画像もありますので、閲覧は事故責任でお願いします。
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/archives/52166029.html
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福島第一原発最新情報

「明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前」
2017年2月6日(月)~2月18日(土)
15:00~20:00(最終日~18:00) 13日(月)14日(火)休廊
レセプションパーティ2月11日(土)午後5時~

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自己解説・明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前(前編)

上段(明日への神話)

 妖怪の如く異様な出で立ちの女神たちは、日本に降りかかった災厄そのものを顕している。
 罪人の魂を閉じ込めた赤い真珠のネックレスをつけた黒髪に赤い眼の死神クロトは死を、病的な巨乳でオッドアイの疫病神オルガは福島第一原発事故で拡散した放射能を、金髪金眼の破壊神グローズヌイは地震を、海神スキューラは津波を象徴している。おとなしそうな顔して、こいつが一番人殺してるかも。
 旭日旗は日本そのもので、青い蝶は死者の魂。女神と人間の間にいる天使は小さな希望である。
 日本の災厄を象徴する女神たちが大きな絶望なら、天使は小さな希望である。大きな絶望に対して、希望はあまりにも小さい。
 それでも小さな希望があれば、大きな絶望にも打ち勝てる筈だと信じている。どんなに小さな希望でも、人間は希望が無ければ生きていけない。大きな絶望が闇なら、小さな希望は一条の光である。


下段(人は謳い人は哭く、大旗の前)

 死神の使いである中央の武装した男は、正義を象徴しているが、常に闘っているため血だらけキズだらけである。
 「正義を行う者は自らもキズつく覚悟をしなくてはならない」という、アンパンマンの生みの親である、故やなせたかしの信条をそのまま踏襲している。
 己の存在を希薄化するように、シルエットに溶け込み背後に潜む(?)破壊神の使徒である長身の黒ずくめの男は、人間の悪意そのものである。だから人影のようにどこにでも現れるのである。
 正義も悪も血まみれの表裏一体の存在である。悪を真っ黒な存在として描いているのに対して、正義はグレーな存在として描いている。
 悪に対して正義はあまりも不確かであやふやな存在であるという自分の信条である。このキャラクターの名前も新城である。
 武装した男たちに対して裸で無防備な女は、無知で無力で無防備な日本人そのものである。
 ガレキの十字架の前に座り込む彼女は、あまりにも無力な存在である。そんな彼女の手もまた血にまみれている。
 彼女の後ろに見える打ち捨てられた赤旗は日本の共産主義者の末路である。
 彼らの後ろに横たわるものは、日本の左翼が標榜する見せかけの平和の象徴成れの果てである。
 打ち捨てられた赤旗も平和の象徴も、無力な彼女を守ることもなければ、救うこともない。机上の思想信条では誰も守れないし、誰も救えない。
 シルエットの船は岡本太郎の『明日の神話』に描かれた第五福竜丸へのオマージュだが、実際に津波で陸に打ち上げられた船を描いたものである。この船もまた、日本の現状そのものといえる。
 船の後ろに見えるのは『明日の神話』に落書きされた爆発した福島第一原発である。
 青い蝶は死者の魂である。名も無き死者の魂である。この作品には無数の青い蝶が描かれているが、実際にはこの蝶より多くの人々が震災で命を落としている。
  破壊神の使徒である黒ずくめの男が指し示すものは、歪んだ時計である。時計は震災の発生した時間で止まっている。


 打ち上げられた船の帆先に止まるカラスは小さな希望である。帆先に止まっているカラスは、被災地の石巻で発行された報道写真集に収録されていた、実際に陸に打ち上げられた船の帆先に止まっていた鳥をモデルに描いたものである。
 荒廃した大地に最初に戻ってくるのは鳥という話も聞く。天界と地上を結ぶ使者といわれる鳥は復活の象徴でもある。鳥は植物の種を運んでくるからである。
 ひとつひとつの希望は小さくとも、小さな希望を集めていけば、やがては大きな希望になると信じている。


付記
福島第一原発事故のあった20キロ圏内の立ち入り禁止区域画像のリンク先を添付しました。ショッキングな画像もありますので、閲覧は事故責任でお願いします。
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/archives/52166029.html
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「明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前」
2017年2月6日(月)~2月18日(土)
15:00~20:00(最終日~18:00) 13日(月)14日(火)休廊
レセプションパーティ2月11日(土)午後5時~

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個展「明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前」本日から開催です。

 ギャラリー側がなかなか引き取りに来なかったので、一時は完全にいらない子状態で、このまま引き取りに来ないようなら焚き付けにしたろかと思ってた絵ですが、こうしてお披露目できる日が来ると感慨深いものがありますね。いたずら心を起こしてゴジラを描いた時点では翌年ゴジラが日本で復活するとは夢にも思ってませんでした。
 青い蝶は死者の魂ですが、あまりにも遅筆なものだから、この蝶を描いてる間に、桜塚やっくんとやなせたかしと松谷みよ子と中川安奈と今川雅之と泉政行と川島なお美が、青い蝶の仲間入りをしてしまいました(´;ω;`) 
 この絵を完成させてから個展開催の間にも、水木しげると野坂昭如とオヒョイこと藤村俊二もモハメド・アリも青い蝶の仲間入りをしてしまいました(´;ω;`)
 最近はギャラリーも閑古鳥が鳴いていて自分の個展で絵が売れなかったらギャラリーも閉鎖しようかとかいってるので、本当にこれが最初で最後の個展になるかもしれません。
 お互い売れない絵を描くのも絵が売れないギャラリーの経営もバカバカしくなったと初めて意見が一致したので、そろそろ潮時かもしれませんね。お互い歳を取ったということでしょう。

 『あしたのジョー2』の冒頭のような幕開けになってしまいましたが、明日は上記の表題作の自己解説をしていきます。次回に乞うご期待ッッ

明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前(2015)



本田千昭個展「明日への神話~人は謳い人は哭く、大旗の前」
2017年2月6日(月)~2月18日(土)
15:00~20:00(最終日~18:00) 13日(月)14日(火)休廊
レセプションパーティ2月11日(土)午後5時~

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地上最強の芸術の場外乱闘者を目指し日々孤軍奮闘する自閉症スペクトラム障害(ASD)ponchの自堕落な日常と、社会からはみ出したアウトサイダーの駄話を書いています。
最近はすみっこぐらしにもハマってます。すみっこ仲間絶賛募集中ッッ\(^o^)/

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