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ホントにあった怖い話その⑬

※今回の記事は2015年9月4日に公開した記事の再録です。

北の国から


 本当にあった怖い話最終話は祖母から母が聞いた話を、祖母の死後、母から聞いた話である。他人が聞いてもどうということもない話だが、自分にとっては出生の明暗を分けた話である。話は戦前まで遡る。

 父の一家は戦前、一時期北朝鮮に住んでいたこともあったそうだ。
 北朝鮮にいた頃は小さな駄菓子屋を営んでいたそうだが、商売は振るわず、朝鮮人の使用人が釣り銭をちょろまかすわ、幼少時代は病弱だった父はしょっちゅう具合が悪くなるわで、要するに北朝鮮にいてもいいことひとつもなかったので、父の健康を考えて、一家は樺太に戻ったそうだ。

 今にしてみれば祖母の判断が、終戦後明暗を分けることになる。

 終戦後、父の一家は樺太から北海道に引き揚げるのに、2年の月日を要したが、北朝鮮にいたら、そもそも生きて帰ってこられたかどうかすらわからないのだ。

 だから自分にとっては北朝鮮の拉致被害者は決して他人事とは思えないのである。 

 もし父が丈夫な子供であのまま北朝鮮に留まっていたら・・・((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル



※明日は更新お休みします。次回の更新は31日(日)の早朝になります。









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Author:ASDponch
地上最強の芸術の場外乱闘者を目指し日々孤軍奮闘する自閉症スペクトラム障害(ASD)ponchの自堕落な日常と、社会からはみ出したアウトサイダーの駄話を書いています。
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